日本の水道インフラの維持と未来へ向けて
人類は水と共に生きて来て、水との様々な関わり方の中から文明を築いてきた。水をめぐる設備はどの時代においても不可欠の社会施設であった。近代国家においては上水道と下水道が整備され、社会の基盤となるインフラになった。日本においては20世紀後半には世界に冠たる上下水道インフラシステムが装備され、社会に豊かさをもたらすものとなった。2025年1月28日に埼玉県八潮市で大規模な下水道陥没事故が発生し、周辺社会に甚大な影響を及ぼした。改めて豊かなはずの下水道インフラの現状と将来について疑念が生ずることとなった。本稿では日本の水インフラの中心である上下水道について考察し、その維持と未来について論ずる。